「直接雇用になりませんか?」と派遣先企業から声をかけられたものの、派遣のままでいるか直接雇用になるか悩む人は多いです。
直接雇用になれば安定につながる可能性があることはわかっていても、派遣の働き方が合っていると「本当に今の働き方を変えていいの?」「直接雇用になって後悔しないかな?」と迷ってしまいますよね。
直接雇用になれば確かに雇用は安定します。
ですが、働き方の自由度や気楽さに魅力を感じて、あえて派遣で働き続ける人もいます。
直接雇用になることで仕事内容や責任、勤務条件などが大きく変わることもあるんです。
実際、派遣で働いている人の中には「派遣だから続けられてたけど、正社員だったら辞めていた」という人も一定数います。
この記事では派遣から直接雇用になるメリット・デメリットと、後悔しないために事前に確認しておきたい5つのポイントを解説します。
今まさに直接雇用になるかどうか悩んでいるという方は、参考にしてみてくださいね。
ひより元派遣営業で3年間派遣社員として働いた経験ももとにお話ししていきます。
派遣から直接雇用になると後悔する?
派遣から直接雇用になって後悔する人もいます。



実際に派遣から直接雇用になったのに1年も経たずに辞めてしまった人もいます。
- 直接雇用になって安定したい
- 今の派遣先企業でキャリアアップしたい
- 新しい派遣先企業で一から仕事を覚えるより慣れた職場で働きたい
このような気持ちから直接雇用になりたいと考えている方が多いですが、いざ直接雇用になってみると「しんどくて辞めたい・派遣の方がよかった」と後悔することもあるからです。
というのも、直接雇用になると働き方や雇用条件も大きく変わることがあります。
- 仕事内容が限られていた→仕事量が増え、責任が大きくなった
- 定時で帰れていた→残業が増えた
- 土日祝休み→土曜出勤もある
- 残業代が出ていた→みなし残業になった
- 時給制で月20万は稼げていた→月給制で賞与はあるが月18万になった など
雇用形態が変わるだけではないため、後悔する人もいるんです。
派遣社員の時は派遣会社が間に入っていたので福利厚生も派遣元(派遣会社)のものが適用されていましたが、それも変わります。
直接雇用は安定できるイメージが強いですが、直接雇用後の条件をしっかり確認しておかなければしんどくなることもあります。
特に派遣の働き方が合っていた人は「やっぱり派遣のままがよかった」と後悔しやすいため、派遣のままがいいのか、直接雇用になるのがいいのか慎重になる必要があるでしょう。
【知っておきたい】派遣から直接雇用になると変わる5つのこと
では具体的に派遣から直接雇用になると変わることは何なのでしょうか。
派遣先企業によっても変わりますが、よくあるケースをご紹介していきます。
①仕事内容が変わる
直接雇用になると仕事内容が変わることがあります。
派遣の場合は契約書の範囲内の仕事内容でしたが、直接雇用になれば新しい仕事を任せられることが多いです。
・より責任のある仕事
・至急対応しなければならない仕事
・先導に立って行う仕事 など
派遣社員ではやらなかった仕事も任されるようになります。



新しく覚える仕事もあります。
今までは契約外のことをすれば派遣営業に相談して入ってもらうこともできましたが、直接雇用になればそうはいきません。
直接雇用になれば、今よりも責任のある仕事をする場合もあるでしょう。
②福利厚生が変わる
・給料、賞与
・残業、残業代
・昇給
・社会保険
・出張の有無
・研修の有無
・転勤の有無
・休日出勤の有無
・退職金 など
福利厚生は大きく変わります。
派遣社員は派遣元(派遣会社)の福利厚生が適用されますが、直接雇用になれば派遣先企業の福利厚生が適用されるようになるからです。



派遣で働いていた時と比べて変わりやすいのは下記項目です!
- 残業代
- 休日出勤
- 転勤の有無
- 賞与
- 昇給
(例)福利厚生で変わりやすいこと
◼️Before:残業代は5分単位で出ていた
→After:みなし残業になる
◼️Before:土日祝休みだった
→After:隔週土曜出勤がある
◼️Before:派遣ではA支店勤務だった
→After:市内で転勤になることもある
◼️Before:賞与はなかった
→After:年2回出るようになる
◼️Before:昇給はあったが寸志程度
→After:評価によって昇給額が変わる
福利厚生は大きく変わるため、直接雇用になることで働き方や生活が変わることもあるでしょう。
③会社ルールに応じることになる
・朝礼挨拶
・掃除
・飲み会参加
・会議参加
・就業30分前出社
・休憩はなるべく早く済ませる
・LINEグループの共有 など
直接雇用になれば会社ルールに応じなければならないこともあります。
派遣は自由なことも多いですが、直接雇用になれば暗黙の了解で「会社ルール」を守らなければならないこともあるんです。
会社にいる時間が長くなったり、プライベートの時間が削られる可能性はあります。
派遣で線引きされていたことが、直接雇用になるだけでガラッと変わることもありますね。
④派遣営業のサポートがなくなる
直接雇用になれば、派遣営業のサポートはなくなります。
契約更新時に直接話を聞いてくれたり、何か気になることがあれば相談できたりしていたことがなくなります。(これは派遣営業にもよると思いますが…。)
なので何か気になることがあれば、上司に直談判するか耐え凌ぐかの2択になるということです。
間に入って相談できる人がいなくなることは「派遣」と「直接雇用」の大きな違いでしょう。
⑤すぐに辞められない
派遣の場合は「契約期間の1ヶ月前まで」に退職の旨を伝えればスッと辞めることができましたが、直接雇用の場合はすんなりは行きません。
・退職を引き止められる
・6ヶ月前までには退職を伝える
・後任者が決まるまでは働く など
派遣は良い意味ですぐに辞められますが、直接雇用の退職は体力もメンタルも使います。
働くことに対しての責任も大きくなりやすいでしょう。
直接雇用の話があった時に確認したいこと


では実際に直接雇用の話があった場合「何を確認すればいいのか」についてお話ししていきます。
派遣営業が間に入っているうちに聞いておきたい確認ポイントもあるためチェックしておきましょう。



直接雇用になれば聞きづらいことも、今なら派遣営業を通して聞くことができます◎
直接雇用後の仕事内容
・新たに増える仕事はあるのか
・外出をすることもあるか
・ノルマはあるのか
・クライアントを担当することはあるのか
・他部署や外部とのやりとりは増えるのか など
「直接雇用後の仕事内容」は事前に確認しておきましょう。
例えば、電話対応で今までは「取次のみ」だったものも、直接雇用になれば担当を持って直接やり取りをしなければならないこともあります。
その場合はどのくらいのお客さまを対応するのか、社用携帯を持って休日対応しなければならないのかなども確認しておいた方がいいです。
直接雇用後は仕事内容が大きく異なることも多いため、しっかりと確認しておきましょう。



同部署の社員さんの仕事内容を見て質問事項を考えておくのもアリですね。
直接雇用後の雇用形態
・正社員
・契約社員
・アルバイト
・パート
「直接雇用=正社員」イメージがありますが、派遣先企業によって雇用形態は異なります。
ゆくゆく正社員を目指している場合は「正社員登用が現実的にあるかどうか」も派遣会社を通じて聞いておきましょう。
・実際に非正規から正社員になった人はいるのか
・正社員になれるチャンスは年に何回あるのか
・どのようにして決まるのか(テストや面接はあるのか) など
直接雇用後は聞きづらいことも派遣営業を通してであれば聞きやすいです。
直接雇用後の雇用形態や、正社員登用については必ず聞いておきましょう。
パートやアルバイトの場合は派遣より給与が少ない場合があります
直接雇用後の福利厚生
「残業・賞与・昇給・休日出勤」など特に聞きづらいことは今のうちに派遣営業を通じて聞いておきましょう。



直接聞きづらいことですが、働く上でかなり重要なことですよね…!
直接雇用になれば派遣先企業の福利厚生が適用されるようになり、派遣で働いていた時とは違うこともあるためギャップを感じないようにするためにも確認しておきましょう。
派遣から直接雇用になるデメリット
ここまで確認ポイントをお話ししてきましたが、派遣から直接雇用になるデメリットについてもお話ししていきます。
「直接雇用になることにメリットしかない」と考える人は多いですが、人によってはそうとも言えません。



担当派遣スタッフさんが悩んでいたことも含めてご紹介していくので一つの判断材料にしてみてください。
仕事内容が変わる
- ノルマが設定される
- クライアントを担当することになる
- 他部署とのやりとりが増える など
直接雇用になると派遣ではやらなかった仕事を任されることがあるんです。
派遣社員は「契約書」を結び、そこに記載されている仕事のみ行うため仕事が制限されていることが多いです。
実際に派遣で働いていると正社員の方より仕事量が少ないと感じている人もいると思います。



契約書の範囲のみでマイペースに仕事ができるのは派遣の魅力でもありますよね。
ですが、直接雇用となれば派遣会社は間に介入することがなくなるため幅広い仕事を任されます。
仕事内容が変われば残業が増えたり、いっぱいいっぱいになってしまうこともあるため人によってはデメリットになることもあるでしょう。
給料が減ることがある
パートやアルバイトで直接雇用になった場合は、派遣より給料が減ることもあります。
エリアによって異なりますが、パートやアルバイトは時給が1,200円〜1,300円程度。
一方で派遣は平均1,400円〜1,500円です。時給は100円違えば、月14,000円変わります…!
パートやアルバイトは賞与・昇給がないこともあり「それなら派遣の方がよかったかも」と後悔することもあるんです。
直接雇用になれば雇用は安定するものの、給料が減ることはデメリットでしょう。
正社員でも年収は正社員の方が多いけれど、月給は派遣の方が稼げるケースもあります。
残業が増えることがある
直接雇用になると残業が増えることもあります。
派遣の場合は定時ピッタリで帰れたり、残業があっても他の人より早めに帰れることも多かったと思います。
ですが直接雇用になると、なかなかそうはいきません。その日中に終わらせなければならない仕事や急な対応もすることがあります。
雇用形態にもよりますが、残業が多くなるのはデメリットでしょう。
派遣から直接雇用になるメリット
次に派遣から直接雇用になるメリットについてご紹介します。
人によってはデメリットよりもメリットの方が大きく「派遣で働くのを辞めて直接雇用になりたい」という人もいます。一つ一つ確認していきましょう。
雇用が安定する
直接雇用になれば、派遣の時よりも安定した働き方ができます。
正社員以外の場合でも契約期間は長くなるからです。契約社員も契約期間は「6ヶ月〜1年」ありますよね。
派遣は平均3ヶ月更新で、どうしても派遣切りのリスクがあります。
早ければ初回更新で終了することもありますし、突然会社都合で契約終了することもあるんです…。
短期間で仕事が変わる心配がなくなるのは直接雇用になるメリットでしょう。
ボーナスがある
直接雇用になればボーナスがもらえます。(雇用形態や派遣先企業にもよる)
ボーナスがあれば、
・国内旅行
・ブランド品
・少し高めの外食 など
いつもは躊躇してしまうこともお金に少し余裕が生まれて、生活が豊かになります。
月給だけ見れば派遣の方が稼げる場合もありますが、年収で見れば大きく異なります。
ボーナスが貰えるのは直接雇用になる大きなメリットですね。



契約社員の場合も貰える可能性はありますが、会社によりますね…!
評価されやすい
直接雇用は頑張りが評価されやすく「昇進・昇給」にも繋がりやすいです。
派遣はどれだけ頑張っても評価されづらいこともあります。



他の派遣社員との平等性を重視して、同じ時給なこともあります。
働きに見合った評価がされやすく、やりがいにも繋がりやすいのは直接雇用になるメリットでしょう。
【注意点】派遣先企業から直接雇用の話があったらどうする?
派遣会社を通さず、派遣先企業の上司から「正社員になってみない?」と話があった場合は派遣会社に連絡するのが無難です。
派遣から直接雇用になる時には派遣先企業は派遣会社に「紹介手数料」を支払わなければなりませんが、それを避けるために引き抜きをすることが稀にあります。
派遣スタッフ側には関係ないと思われるかもしれませんが、直接雇用後の詳細条件を聞けずに進んでしまうこともあるためデメリットもあります。
後悔しないようにするためにも、派遣先企業から直接打診があった場合は派遣営業に伝えておくのがいいでしょう。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
派遣から直接雇用になって後悔する人もいれば、そうでない人もいます。
ライフスタイルや求める条件などによって異なってくるため、一概に「直接雇用になった方がいい」とは言い難いです。
ですが、しっかりと事前に確認することで「派遣の方が合っている」「直接雇用になってみたい」などそれぞれに合った働き方を改めて見つめ直すことができます。
のちのち後悔しないように働き方の違いを知り、満足のいく働き方をしていきましょう。

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